大会長あいさつ

この度、『第33回日本アフェレシス学会関東甲信越地方会』を2026年5月9日(土)に信州大学医学部附属病院におきまして開催させていただく事となりました。

本地方会は、アフェレシス治療に関る研究、教育、診療の質の向上を図ることを目的として開催いたします。効果的かつ実践的なアフェレシス治療に関する情報交換の場として、本地方会の存在意義は増々大きなものとなっております。

日本アフェレシス学会で定めるアフェレシス治療の定義は、維持透析療法を除くあらゆる血液浄化療法となっており、その適応は救急疾患領域、血液疾患領域、膠原病・リウマチ性疾患領域、呼吸器疾患領域、循環器疾患領域、消化器疾患領域、神経疾患領域、腎疾患領域、皮膚疾患領域と多岐に亘っております。また、アフェレシス治療の対象となる疾病は病態が多様で、様々な特殊な薬物治療が併用されることが多く、治療内容が複雑化しているのが現状です。そのような背景の中、個々の患者さんの状態に合わせた個別化医療がアフェレシス治療にも求められているのではないかと思います。
本地方会のテーマは、「アフェレシス治療の有効性と安全性の追求」とさせて頂きました。多様な病態に対して、アフェレシス治療の効果が最大限発揮され、かつ安全性を担保できるような様々な工夫について皆様とディスカッションできればと思っております。
本地方会では、臨床の最前線で活躍される各分野の多くの医師、またアフェレシス治療に関わる様々なメディカルスタッフの皆様に是非ご参加して頂きたいと思っております。
是非、この機会をご活用頂き、日々の診療に役だてて頂ければと思います。

松本の地で皆様とお会いできることを楽しみにしております。 何卒宜しくお願い申し上げます。

信州大学医学部附属病院腎臓内科 診療教授 上條祐司